すぎな (杉菜)
学名 |
Equisetum arvense |
日本名 |
スギナ |
科名(日本名) |
トクサ科 |
日本語別名 |
ツギツギ、ツギツギクサ、ツギナグサ、ツギナ、ボンボングサ、ホタルグサ、スギノホリモ、ホウシコ、 |
漢名 |
問荊(モンケイ,wènjīng) |
科名(漢名) |
木賊(ボクゾク,mùzéi)科 |
漢語別名 |
馬草(バソウ,macao)、土麻黄(ドマコウ,tumahuang)、筆頭草(ヒツトウソウ,bĭtóucăo)、節節草、接續草 |
英名 |
Field horsetail |
2007/03/21 田島が原 |
2008/04/05 同左 |
|
|
2007/03/29 野川公園自然観察園 |
|
|
辨 |
トクサ属 Equisetum(木賊 mùzéi 屬)については、トクサ属を見よ。
シダ植物については、しだを見よ。 |
訓 |
栄養茎をスギナ、胞子茎をツクシという。胞子茎の漢名は筆頭菜(ヒットウサイ,bĭtóucài)・土筆(ドヒツ,tŭbĭ)。 |
『大和本草』に、「土筆{ツクツクシ} 土筆ハ國俗ノ所レ名也。春初ヨリ其花先生ス。・・・苗ハ後ニ生ス、杉菜ト云、・・・又松菜ト云フ」と。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』11(1806)木賊の条に、「問荊 スギナ マツナ筑前 トウナ讃州 ツクノヲバ勢州 ツギマツ土州 マツブキ播州 ツギグサ仙台」「花ノ名ヲ フデツグサ古歌 フデツバナ同上 と云、今ハ ツクヅクシト云、ツクシ東国 ホウシコ豫州 ホウシ雲州 ツクツクボウシ和州 ホシコ讃州」と。 |
説 |
広く北半球の温帯・暖帯に分布し、日本でも全国いたるところで見られる。 |
誌 |
中国では、全草を乾したものを問荊(モンケイ,wènjīng)と呼び薬用にする。『全國中草藥匯編 上』pp.311-312 |
ツクシは、袴を取り、茹でてあくを抜き、食用にする。
日本では、ツクシの方言は全国で500以上、スギナの方言は160以上あるという。もって古来親しまれた植物であることが知られる。 |
「土筆はあまねく世人料理に用ゆ」宮崎安貞『農業全書』(1697)。 |
「セイヨウではワラビの根にあたる救荒植物はスギナ類で、これにつく小型のイモは掘って食べられた記録がある」(中尾佐助『栽培植物と農耕の起源』)。 |
|